【選択と思考】ミニマリストの物選びの基準
私がミニマリストになる以前は、欲しい物の基準が今とは相反していました。
これまでの基準とは
- 人と差別化できるか
- 見栄を張れるかどうか
- ブランド力があるか
- 最新の技術が採用されているかどうか
- 流行であるか
このように他人の目を伺いながら物を選んでいました。その結果、すぐに飽きてしまいガラクタが増える一方でした。
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そもそもこういった行為に至った経緯は、幼少期から我慢を強いられる場面が多くあり、つまりは劣等感の塊のような存在になってしまったからです。
いつからか「誰かによく見られたい」だとか「人より優位に立ちたい」というような競争心を抱くようになってしまいました。
しかし訪れた結果は無残なもので・・・
何一つとして誰からも共感を得ることもなく、今日に至っています。むしろ人一倍劣っているとさえ感じています。
ミニマリストの存在を知ってからというもの、誰かの基準ではなく自分本位で物事を考えられるようになりました。
誰に何と言われようと、自分の満足感を一番に添えることが大事なのだと気付かされた反面、この先どのように暮らしを組み立てていげばいいのかを日々模索しています。
物事選びの基準も常に更新されているようで、今となっては流行りや他人目線で選ぶことは減りましたが、欲しいかどうかより必要がどうかという感情を重視するようになりました。
つまり今すぐ長時間使い続けるのかを基準に選ぶようになったわけで、物は使われてこそ意義があると感じ始めるようになりました。
物に対して感情移入していると言うと大袈裟かもしれないですが、すぐに使わなくなって無駄になるよりはましだと考えています。
だからといって物欲が減ったのかと聞かれると、以前にも増してあるのかもしれません。しかしすぐには手を出さず、悩みに悩み抜いて時間をかけて選ぶようになりました。
最も長いものは数年間迷い続けています。ほんと時間の無駄ですよね(笑)
けれどミニマルな生活を続ける中で、減らした物の数が圧倒的に多いので何かと慎重になっています。
下手に増やしてしまうとまた手放す対象になってしまうのでないかとの懸念が生まれるからです。そうなると悩む時間も自然に楽しめるようになりました。
数日経つと冷めるものや、ショッピングカートに入れたのに手が止まったりと、迷うことの繰り返しを続けています。
厳選に厳選を重ねて自分の納得できる”物たち”で囲まれたいとの願望が日に日に募ってきました。
物を減らす生活も近頃は落ち着いてきたこともあり、次のステップに乗り出している兆しなのかもしれません。
安易な考えではもう何かを買うことはないと思っています。衝動買いなんてもってのほかです。
このような思考に到達したのもミニマルな生活を続けてきた恩恵だと感じています。そうでなくても私なりの心の整理がひと段落ついたのだと実感しています。
物選びの基準から人生の選択にも今は迫られています。ここまで成功とは程遠い道のりを歩んできたので、何かを成し遂げたいと常々思っています。
しかし、そうたやすいことではないことも承知でありつつも、手をこまねいている自分に嫌気を指す場面もよくあります。
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日常を少しでも変えたければ一旦生活をリセットすることから始めてみるのはいかがでしょうか。
時間とお金に余裕を作って考える暇を持つことが時には必要だと感じています。そうでないと社会の荒波に飲まれてあっという間に人生終わってしまいます。
中には”立ち止まるな”との意見もあるでしょうが、ただ何となく時間だけが過ぎ去っていくだけでは一度きり人生なのにもったいないです。
そのきっかけとまではいかなくとも、ミニマリストになって必要最小限の暮らしを試みてみるのも1つの手段ではないかと思います。
生活には何かと選択に迫られる場面が常日頃からあります。それを物と仮定して考えてみると失敗を繰り返していることに気付くはずです。
余計な時間を消費しないためにも、私たち自身が何に対して重点を置くのかを考えてみてはいかがでしょうか。